こんにちは、スロプロのけいです。
この話は以前運送会社で働いていた時、配達中に出くわしたある出来事の話になります。
怖い話【ブルーシート】中は一体!?僕が体験した怖い実話【担当地域には古い団地がありました】
当時、僕の担当地域には規模が大きめの団地があり、大体20棟くらいの数がありました。
当然、配達で1日に何度も団地を訪れるわけですが、不在の場合も多く、再配達で夜にまた訪問するという事も良くありました。
この団地は古い団地で、今も現存していますが建てられてからもう30年以上は経っています。20棟あるうち大体の棟は6階まで、そして、エレベーターはありません。
3~4棟くらいエレベーターがついていて10階建ての棟、13階建ての棟といった感じで、号棟によってはエレベーターがついています。
古い団地と感じさせる特徴というのでしょうか、エレベーターのとまる階に昔の団地だと思わせる特徴があります。
それはエレベーターが各階にとまらないつくりという事です。
???っと思った方もいると思いますので、解説します。
各階にとまらないというか、そもそも1階・4階・7階・10階にしか降りる場所がありません。2階・3階・5階・6階・8階・9階にエレベーターがとまる場所が設置されておらず、エレベーターのボタンも1階・4階・7階・10階のみ
なので9階に住んでいる人は7階でおりて階段を上がるか、10階で降りて階段を下りるかというちょっと面倒な構造です。
なぜそんな構造なのか理由は分かりませんが、各階にとまらないほうが、時間効率がいい?とか費用の問題?とかまぁ何か建設された当時の事情があるんだとは思います。
話を戻しますが、この出来事は1月の寒い季節に起こりました。
僕はいつもの様に団地の敷地内に車を入れて、建物の裏手にまわります。
裏にまわると住居者の駐車場になっていますが、業者用の駐車スペースは無いので、建物の裏のエレベーターの近くに車をつけて、そのまま配達へ、という流れですが、
この日はちょっと違いました。
普段車を駐車している場所がブルーシートで覆われていた
裏にまわるといつも車を駐車する場所にブルーシートが敷かれていたのです。
僕は???となりましたが、じゃあブルーシートの隣でいいかとブルーシートの隣に車を駐車し、荷台で荷物を探していると、救急車のサイレンが聞こえてきました。
サイレンはどんどん近づいてきて、どうやら僕が配達に行こうとしている棟にきたようでした。僕は急病人でもでたのか?っと特に気にする事も無く、荷物を持ってさっさと建物内へ走り出しました。
中に入ると管理人がいたのであいさつをかわしたのですが、普段ならここまでで、会話する事はありません。
ですが、この時は珍しく話しかけてきて、こう言われました。
「配達すぐ終わる?」っときかれたので僕は「1件だけなので、すぐですよ」と答えると「それなら大丈夫か」と意味深な事を言われました。
表情もいつもよりこわばっていて、様子が変、なんだ?と思いましたが、早く次の配達先に行きたかったので、エレベーターの中へ、そして最上階の10階のボタンを押しました。
エレベーターを降りるとそこには・・・
エレベーターのドアが開いて通路に出ようとした瞬間、
僕は全てを悟りました。
エレベーターから降りると目の前は通路なんですが、なんと男性用の革靴と腕時計が通路に並べて置かれていました。
僕はなんとなくそういう事だったのかと理解をしたのですが、どうしても確認をしたくなり、革靴と腕時計が置かれているところから顔を出してみました。
すると真下は先ほどのブルーシート・・・
もちろん隣は僕の配送車・・・
早くここから離れたい、と思い配達を早く終わらせようと荷物の受人の号室へ、ですが、不在でした。
ならば仕方ないと不在票を殴り書きですが素早く書いてすぐに車へ向かいます。
車に戻ると・・・
1階についてエレベーターを降りると警察と救急車が到着していて、作業をしていました。
管理人も警察となにやら話していました。
ですが、ブルーシートはさっきと変わらずそのまま・・・
僕は自分の車に乗り込んで団地の敷地を出ました。
ふとバックミラーを覗いてみると警察が黄色いテープで規制線を張ってました。
僕がもし、もう少し早くこの号棟に到着していたら飛び降り自殺の第一発見者になってたかもと思うとゾッとしました。
あと、管理人は多分第一発見者と思われます。
一生モノのトラウマですよね。
ですが・・・まだ話は終わらず、続きがあります
なんか終わりの雰囲気出てましたが、まだ終わりではありません。
僕の目的は配達、そして受人は不在でした。
そう・・・不在という事は、再配達の依頼が入る可能性がありました。
僕は再配達の依頼が来るならせめて今日の夕方、それか明日の朝、昼の依頼で来い、と思っていましたが、再配達の依頼が来ない場合もあります。
来なければ「あぁ~よかった」で終われるのですが・・・
無情にも再配達の依頼が入ってしまうのです。
しかも当日の夜指定で!
指定時間は19時以降・・・
19時以降と一言で言っても順序があるので遅くなる場合もあります。
しかし、この時ばかりは順序とか言っておられず、最優先で向かいましたが、もうすっかり暗い、そして怖い、
こういう時に限って誰も居合わせる事が無く1人でエレベーターへ・・・
エレベーターに乗り込み10階へのボタンを押しました。
10階に着くまでになんかいろいろ余計な事を考えてしまうんですよ。
飛び降りた人も10階ボタン押したんだよなぁ~とか、
同じ空間にいたのかぁ~とか・・・
10階について先ほど革靴が置かれていた通路を駆け抜けて配達先へ、花とか置かれてるのかと思ってましたが、特に何もなく、配達先の人も普通の様子で何も知らない感じで出てきました。
配達を終えて、帰りは階段で(゚Д゚)ノ
実はこの団地、今回以外にも過去に3回ほど飛び降りがあったと知りました。
仲が良いお客さんが教えてくれたのですが、県外などからフラッっと死に場所を探してやってきてこの団地で飛び降りるそうです。
人が地面に叩きつけられる時はもの凄い音がなり響くそうです。
飛び降りた人はみんなこの地域とは全く無関係の人のようで、それもなんか恐怖心を煽ると思いました。
確かに住人やその地域の人が最後の場所を自分の団地でとなると、自分の事後の姿を知り合いに見られるかもしれないし、当たり前かも知れないですが・・・
呼ばれるというかなんというか・・・
今回の記事は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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